私は20数年間、病気の人たちのカウンセリングを数多く経験してきました。
これだけ長い間カウンセリングをしていると、その人自身の「考え方の構想」がよく分かる様になります。
そして、この考え方が一つの法則性を持って、病気やその他の不幸事さえもが起きているということに気が付きました。
その法則性とは、「その人自身の考え方、意識のあり方そのものが現実を引き寄せ、創り上げている」ということでした。
自分では無意識であっても、その人の考え方自体が現実を引き寄せているのです。
「無意識の世界」とは、私たちの体の細胞レベルよりもっと奥の世界、量子力学の分野になると思いますが、
その世界の情報が私たち自身の体や身の周りで起こる現象までもに、深く関わっていると考えられるのです。
現代の私たちは、何かと白黒をはっきりとつけたがります。
間違いではないと言うとすぐに正しいと判断する人、
嘘ではないと言うと正しいと思ってしまう人、非常に極端です。
でも、世の中には間違ってはいないけれど正しくもない、正しくもないけれど間違ってはいないという、
とても曖昧ではっきりしないことの方が実は多いのです。
私たちはこの事実をしっかりと認識する必要があります。
これは性格に対しても同じようなことが言えます。
明るい人は行き過ぎると軽率に感じ、親切すぎる人は行き過ぎると押しつけがましく感じます。
いくら素晴らしい長所であっても、行き過ぎると短所になるのです。
人間の体も、すべて「バランス」で成り立っています。
ホルモンバランス、自律神経系バランス、ミネラルバランスといった具合に、
「バランス」が保たれていることで維持できるのが人間の体なのです。
したがって、体の一部や特定の栄養素だけにスポットを当てて良し悪しを選択するだけでは、
体全体として捉えたときに不完全・不均衡が生まれることも理解できるはずです。
全てはバランスが大事・・・私達はこの事実をしっかりと認識し、幅広い知識と柔軟な思考を持つ必要があります。