現在の食生活は、豊かさ・手軽さ・便利さの中にあると思います。
しかしながら、添加物や農薬・環境ホルモンの意図せぬ摂取、
ビタミンやミネラル・酵素などの不足、電子レンジのマイクロ波による食品の変異など、
満ち足りたはずの食生活の中にいくつもの落し穴があることに気付きます。
目先の便利さだけを求め本当に大事なことを見失うと、不健康や不均衡という思わぬ結果を招きかねないのです。
これは「食」という事柄に限らず、人生においての一瞬一瞬の選択全てにおいても言える事ではないでしょうか?
香りはほんの数秒で...0.2秒とも言われていますが...
大脳から神経、ホルモン系、免疫系にまで伝わっていきます。
まず香りの分子は、鼻の付け根にある臭上皮に伝わり、鼻、喉を通って気管や肺へ入り、
膜から血管壁を通って吸収されます。
また一方では香りの情報を、臭上皮に集中している臭覚神経から、
大脳の中心部にある大脳辺縁系へ送ります。
大脳辺縁系は感情や記憶に関与します。
かつて嗅いだ香りに出会ったとき、その当時の記憶が香りと共に呼び起こされることがあるのはその為です。
その後香りのシグナルは視床下部へ送られます。
ここは、内臓の働きを調整する自立神経や、ホルモンを分泌する内分泌系を調整しています。
そこからまた大脳新皮質や脳下垂体にも伝わっていきます。
結果的に、自律神経やホルモン系、免疫系を調整し心身共に影響を与えます。
つまり香りというのは脳にダイレクトに伝わることで、全身のあらゆる調節を瞬時にする可能性があるわけです。
と、考えると、質の悪い合成香料などは、全身に悪影響を及ぼしかねないことが分かります。
日々の健康管理に上質のエッセンシャルオイルを
私はメデイカルアロマとも呼ばれる上質のエッセンシャルオイルを、
日々の健康維持や心身の管理に活用しています。
エッセンシャルオイルとは、植物の有効成分を高濃度に含む芳香物質のことで、
精油とも呼ばれています。日本ではアロマセラピーとして広く使われていますが、
香りと脳の関係を理解し、本当に質の良いエッセンシャルオイルを使用することが重要です。
原材料となっている植物そのものの品質や使用部位、抽出方法等、純度100%で農薬等の残留物や添加物のない、
安全なオイルを選ぶことが大切です。
本当に上質なエッセンシャルオイルであれば、皮膚に直接塗布することでもより良い状態へ導くことが期待できます。
塗布した場合は、皮膚を通して血液に入り体の組織に伝わります。
皮膚は大きく分けて、表皮、真皮、皮下組織の3層から成り立っていますが、
表皮と真皮の間には保護膜があります。
通常この保護膜を通過できる物質は少なく、例えば水や紫外線等はカットしてくれるのですが、
エッセンシャルオイルはこの膜をも通過し、血管やリンパ管に入り様々な作用に関与すると考えられています。
ミネラルとは、人の体に必要と言われている5大栄養素の内の一つで、大地を構成する元素のことを言います。
カルシウム、鉄、セレン、マグネシウムなどを含め、約100種類近い元素の総称でもあります。
ミネラルの性質の一つに、一種類だけでなく多種類で連携して働くという点が挙げられます。
例えば、貧血の人は鉄分を摂るように勧められますが、実際には鉄分だけを摂っても貧血は解消しません。
鉄が体内で働くためには、銅、亜鉛、鉛、コバルト、カドミウム、セレンなどの助けが必要です。
このように、ミネラルはチームワークで働くのです。
人の体の中では生命機能を支えるために、約3500種類以上の化学反応が行われており、
人が健康であるというのは、
この化学反応の連携がスムーズに行われているということです。
この化学反応の連携に必要な物質が酵素であり、
この酵素の原料になっているのがタンパク質(アミノ酸)とミネラルです。
酵素はミネラルとタンパク質(アミノ酸)が結合して出来上がったものです。
また、ある種のミネラルがないと酵素が十分に働かないことも分かっています。
ミネラルの働きを助けるのが酵素なら、酵素が十分に働くためにもミネラルが必要となります。
例えるなら酵素とミネラルは自動車の両輪のようなものなのです。
ミネラルとビタミン
かつてノーベル賞を二度受賞したライナス・ポーリング博士は
「全ての病態 全ての病気 全ての病弊を追及すると、ミネラル欠乏に行き着く」と話しました。
また、アール・ミンデル博士は「ビタミンバイブル」という著書の中で
「ビタミンは重要なものだが ミネラル無しでは何もできない。ミネラルこそ 栄養の世界のシンデレラと私は言いたい。…
ビタミンはミネラルの助けなしには吸収されることも、その機能を果たすこともできない」と話しています。
このようにミネラルの働きによって、酵素もビタミンもうまく機能し、体の代謝の仕組みを作っているのです。
不足するミネラル摂取
人はその体の中でミネラルを作り出すことができないので、多種類のミネラルを体の外部から探り込む必要があります。
それは毎日の食事を通して行われるのですが、現代は環境の変化により食事からミネラルが摂りにくくなってきました。
元素であるミネラルは人工的に作り出せるものではなく、大地等に存在するものを吸い上げるしかありません。
しかしながら30年程前のアースサミットで既に、ここ数十年間で北アメリカで約9割、
その他の大陸でも約7割から8割のミネラルが大地から失われているとの発表がされました。
日本を例にとってみても、ミネラルの減少は顕著に現れています。
日本食品標準成分表によると、1950年頃、ほうれん草には約13mgの鉄が含まれていたのに対し、
現在は約2mgしか含まれていません。実に約85パーセントもの鉄が、ほうれん草から失われました。
大根や人参、その他の野菜についても同じことが言えます。
効果的なミネラル摂取には「植物系ミネラル」を
深刻なミネラル不足が明らかになって以来、様々な形で何百種類ものミネラルサプリメントが開発されてきました。
しかしながら、その全ては「鉱物系ミネラル」あるいは「金属系ミネラル」と言われるものです。
鉱物系ミネラルは、粒子サイズが大きいので体内で吸収することがほとんどできず、
また何よりも、含有されるミネラルの種類が少ないために過剰摂取をすると、
ミネラルバランスを崩し弊害が出ると言われています。
これに対して「植物系ミネラル」とは、土壌中のミネラルが一度植物に取り込まれ、
それらの植物から抽出されたミネラルのことを指します。
前述の「鉱物系ミネラル」「金属系ミネラル」とは対照的に、
植物系ミネラルの粒子サイズはナノ単位と非常に小さく、
一度植物を通しているので安全性も高く、より人の体に適した形で摂取することができます。
人間には、毎日70種類以上のミネラルが必要であり、これらを摂取することで
人間の体は機能するための仕組みを正常に維持することができるのです。
ミネラルを摂取したら病気が治るという訳ではありませんが、
病気を治す仕組みを作る・維持するためには、ミネラルが必要不可欠なのです。
私は20数年間、病気の人たちのカウンセリングを数多く経験してきました。
これだけ長い間カウンセリングをしていると、その人自身の「考え方の構想」がよく分かる様になります。
そして、この考え方が一つの法則性を持って、病気やその他の不幸事さえもが起きているということに気が付きました。
その法則性とは、「その人自身の考え方、意識のあり方そのものが現実を引き寄せ、創り上げている」ということでした。
自分では無意識であっても、その人の考え方自体が現実を引き寄せているのです。
「無意識の世界」とは、私たちの体の細胞レベルよりもっと奥の世界、量子力学の分野になると思いますが、
その世界の情報が私たち自身の体や身の周りで起こる現象までもに、深く関わっていると考えられるのです。
現代の私たちは、何かと白黒をはっきりとつけたがります。
間違いではないと言うとすぐに正しいと判断する人、
嘘ではないと言うと正しいと思ってしまう人、非常に極端です。
でも、世の中には間違ってはいないけれど正しくもない、正しくもないけれど間違ってはいないという、
とても曖昧ではっきりしないことの方が実は多いのです。
私たちはこの事実をしっかりと認識する必要があります。
これは性格に対しても同じようなことが言えます。
明るい人は行き過ぎると軽率に感じ、親切すぎる人は行き過ぎると押しつけがましく感じます。
いくら素晴らしい長所であっても、行き過ぎると短所になるのです。
人間の体も、すべて「バランス」で成り立っています。
ホルモンバランス、自律神経系バランス、ミネラルバランスといった具合に、
「バランス」が保たれていることで維持できるのが人間の体なのです。
したがって、体の一部や特定の栄養素だけにスポットを当てて良し悪しを選択するだけでは、
体全体として捉えたときに不完全・不均衡が生まれることも理解できるはずです。
全てはバランスが大事・・・私達はこの事実をしっかりと認識し、幅広い知識と柔軟な思考を持つ必要があります。