ミネラルの重要性

ミネラルとは そして酵素との関係

 

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ミネラルとは、人の体に必要と言われている5大栄養素の内の一つで、大地を構成する元素のことを言います。カルシウム、鉄、セレン、マグネシウムなどを含め、100種類近い元素の総称でもあります。

 

ミネラルの性質の一つに、一種類だけでなく多種類で連携して働くという点が挙げられます。例えば、貧血の人は鉄分を摂るように勧められますが、実際には鉄分だけを摂っても貧血は解消しません。鉄が体内で働くためには、銅、亜鉛、鉛、コバルト、カドミウム、セレンなどの助けが必要です。このように、ミネラルはチームワークで働くのです

 

 

人の体の中では生命機能を支えるために、3500種類以上の化学反応が行われており、人が健康であるというのは、この化学反応の連携がスムーズに行われているということです。この化学反応の連携に必要な物質が酵素であり、この酵素の原料になっているのがタンパク質(アミノ酸)とミネラルです。

 

酵素はミネラルとタンパク質(アミノ酸)が結合して出来上がったものです。また、ある種のミネラルがないと酵素が十分に働かないことも分かっています。ミネラルの働きを助けるのが酵素なら、酵素が十分に働くためにもミネラルが必要となります。例えるなら酵素とミネラルは自動車の両輪のようなものなのです

 

 

 

ミネラルとビタミン 

 

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かつてノーベル賞を二度受賞したライナス・ポーリング博士は「全ての病態 全ての病気 全ての病弊を追及すると、ミネラル欠乏に行き着く」と話しました。

 

また、アール・ミンデル博士は「ビタミンバイブル」という著書の中で「ビタミンは重要なものだが ミネラル無しでは何もできない。ミネラルこそ 栄養の世界のシンデレラと私は言いたい。…ビタミンはミネラルの助けなしには吸収されることも、その機能を果たすこともできない」と話しています。

 

のようにミネラルの働きによって、酵素もビタミンもうまく機能し、体の代謝の仕組みを作っているのです。

  

 

 

不足するミネラル摂取  

 

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人はその体の中でミネラルを作り出すことができないので、多種類のミネラルを体の外部から探り込む必要があります。それは毎日の食事を通して行われるのですが、現代は環境の変化により食事からミネラルが摂りにくくなってきました。

 

 

素であるミネラルは人工的に作り出せるものではなく、大地等に存在するものを吸い上げるしかありません。しかしながら30年程前のアースサミットで既に、ここ数十年間で北アメリカで約9割、その他の大陸でも約7割から8割のミネラルが大地から失われているとの発表がされました。

 

日本を例にとってみても、ミネラルの減少は顕著に現れています。日本食品標準成分表によると、1950年頃、ほうれん草には約13mgの鉄が含まれていたのに対し、現在は約2mgしか含まれていません。実に約85パーセントもの鉄が、ほうれん草から失われました。大根や人参、その他の野菜についても同じことが言えます。

 

 

 

効果的なミネラル摂取には「植物系ミネラル」を

 

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深刻なミネラル不足が明らかになって以来、様々な形で何百種類ものミネラルサプリメントが開発されてきました。しかしながら、その全ては「鉱物系ミネラル」あるいは「金属系ミネラル」と言われるものです。鉱物系ミネラルは、粒子サイズが大きいので体内で吸収することがほとんどできず、また何よりも、含有されるミネラルの種類が少ないために過剰摂取をすると、ミネラルバランスを崩し弊害が出ると言われています。

 

 

これに対して「植物系ミネラル」とは、土壌中のミネラルが一度植物に取り込まれ、それらの植物から抽出されたミネラルのことを指します。前述の「鉱物系ミネラル」「金属系ミネラル」とは対照的に、植物系ミネラルの粒子サイズはナノ単位と非常に小さく、一度植物を通しているので安全性も高く、より人の体に適した形で摂取することができます。

 

人間には、毎日70種類以上のミネラルが必要であり、これらを摂取することで人間の体は機能するための仕組みを正常に維持することができるのです。ミネラルを摂取したら病気が治るという訳ではありませんが、病気を治す仕組みを作る・維持するためには、ミネラルが必要不可欠なのです。

 

 

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